標準レンズの帝王の魅力。【プラナー 50mm T* F1.4】 カールツァイス

カールツァイス

誰もが一度は耳にしたことのある【カールツァイス】ですが現代ではSONYとの共同開発でのカメラレンズ、メガネレンズなど世界的なレンズメーカーで知られるドイツの企業であり、歴史もさることながら今回はMFカメラレンズの王道とも言えるべきプラナーの魅力に迫りたいと思います。

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4は、【標準レンズの帝王】【空気をも映し出す】【珠玉の銘玉】と異名を持つマニュアルレンズで、現代で言う「 エモい写真 」その卓越した光学性能と独特の描写力で知られるレンズで写真愛好家やプロの写真家の間で高い評価を受けています。

今回の記事ではそんなツァイスレンズの真髄であるプラナーの世界を紐解いていきましょう。

この記事はこのような方へ見てほしい

・オールドレンズに興味がある

・カールツァイスレンズの入門となる標準域が欲しい

・MF(マニュアルフォーカス)レンズの1台目となるレンズを検討している

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4の魅力

Planarの最大の魅力は、その優れた光学性能と独特の描写力にあります。このレンズは、開放からシャープな描写を提供し、絞りを絞るとさらに解像度が増し、またF1.4の大口径により美しいボケを生み出すことができるプラナーです。

色の再現性も非常に高く評価され色彩はリアルでありながらも、特有の温かみと深みを持っています。これにより被写体が持つ本来の色彩を忠実に再現しつつ、写真に独特の雰囲気を与えることができる銘玉です。

ツァイスレンズの種類

・Planar プラナー
・Distagon ディスタゴン
・Sonnar ゾナー
・Biogon ビオゴン
・Vario Tessar バリオテッサー  などなど多数

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4の歴史

Planarの名前はギリシャ語の”planos”(平面)から来ています。これはPlanarレンズが平面上で均一な解像度を提供することを意味し、Planarレンズの設計は1896年にドイツの光学会社Carl Zeissによって初めて導入されました。

本来このレンズはヤシカコンタックスのキットレンズとして販売され、当時ツァイス社がカメラ本体は製造できない事もありヤシカコンタックスとの共同開発、販売されたレンズでした。


ヤシカコンタックスはカメラブランドの一つ。ヤシカはかつて日本に存在したカメラ製造会社で特に35mmフィルムカメラと中判カメラで知られていました。一方、コンタックスはヤシカが製造していた高品質なカメラの一部を指します。コンタックスは当初ドイツのカールツァイスのもとで生産されその後ヤシカがその名前を引き継いでカメラを製造、これらのカメラには高品質なレンズと堅牢な構造で知られています。

ヤシカの歴史より

魅惑の使用感

Carl Zeiss Planar 50mm F1.4を手に取ると、その堅牢な構造と精巧な作りがすぐに感じられ金属製のボディとガラスのレンズは手にしっかりとフィットし、高品質な材料から作られていることがわかります。

フォーカスリングは滑らかに動きピント合わせが容易で正確、マニュアルフォーカスのレンズですので自分のペースでピントを合わせることができ、被写体とのつながりを感じることができます。

F1.4の大口径は低光線条件下でも明るく、この大口径は被写体を強調し背景を美しくぼかすことができ、写真に深みと立体感を与え被写体を引き立てます。

Planar 50mm F1.4の色再現性は非常に高く、コントラストは高めでありながらも特有の温かみと深みを持っています。これにより、被写体が持つ本来の色彩を忠実に再現し写真に独特の雰囲気を与える銘玉。

「空気をも映し出す」その名の通り、時には透明感また時には湿った湿度感などフィルム時代の描写が再現されており写真を撮る楽しさを倍増させてくれます。

総括

卓越した光学性能と独特の描写力を持つレンズで美しいボケと高い色再現性をもち、その堅牢な構造と精巧な作り、滑らかなフォーカスリングは使用感の良さを生み出しています。これらの特性は、写真撮影のための優れた選択肢として、スナップ撮影やポートレートなどの出番が増えそうですね。

スナップ撮影を楽しもう!

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